[2022.8.4up]
2月24日のウクライナ軍事行動の開始から
ロシア軍はウクライナ軍により100回壊滅し、
プーチンは重病とやらで100回死に、
ロシア経済は欧米の制裁とやらで100回破滅した…はずだった。
日本のメディアや社会的風潮による、まさに絵に描いたような希望的観測である。
でも最近はおとなしいね。安倍暗殺と統一教会問題の方が視聴率や発行部数が稼げるからか。
単に予測が外れたとか、予言が当たらなかったとかのレベルではあるまい。ロシアの専門家と称する学者や経済や軍事のアナリストたちは、少なくとも客観的な事実を分析しそこねた失敗を猛省すべきだ。この問題について的確な分析と意見を述べた人達はきわめてまれであった。
これはまたコロナ騒ぎと同一の構図だ。
彼らは悪い冗談のような見解を垂れ流し、マスメディアのシナリオに迎合する。
そのシナリオはマスメディアや腐りきった政治権力、経済権力が作り出すある方向への統制だ。
そしてこの国の人々の伝統ともいえるある種の奴隷根性と、自分たちが主犯となる同調圧力への屈服についての悲喜劇は、言うまでもない。
さてと、
攻撃しているように見えて実はロシアは退却しているのではないかと思う。
どこに向けて? 韃靼(だったん)最深部へ向けて。
退却は組織的に退く。無秩序に逃げまどう壊乱とは全く違う。
退却と逆襲はロシアのお家芸だし。
この半年間はロシアの退却行動ではなかったか。
少数派の識者の分析によれば、欧米の支配力は衰え孤立し、ロシア・中国を中心とする新しい世界秩序が築き上げられていく。全くその通りだろう。
(画像はトロイツコエの博物館のアムール虎)
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