10月8日(日)ニジノサハリンスク市中心部のレーニン通りにあるサハリン州立美術館に向かう。日本統治時代の拓殖銀行の建物だ。サハリン島南半は日露戦争後から第2次世界大戦後まで日本の統治下にあった。
美術館の受付で来意を告げると、絵画が展示されている広いギャラリーに案内された。
ここはイベント広場も兼ねているらしい。
すでにアンサンブルのメンバーは民族衣装を着て待っていてくれた。
カラフルな民族衣装は、カムチャツカでは見られなかったものだ。
アンサンブルのディレクターのレーナ・ニトククさんは
ニブフの歌と踊りの保存、教育と普及のため多彩な活動をしている。
レーナさん以外のメンバーは少女たちだった。
演目は 手拍子しながらの童べ歌、
パラチキ(スティック)やカス(ドラム)を使う歌や踊り、
女性三人での髪を洗うしぐさの踊り、
口琴の曲の演奏などであった。
カムチャツカの踊りに比べると、とてもおだやかで抒情的、
どこか日本人にもしっくりくる情緒的なものであった。
わざわざ私一人のために演じて見せてくれて感謝にたえない。
ニブフ音楽に関するたいへん厚い書籍もいただいた。
いつの日かまたお会いして、じっくりと見せてもらいたいと思う。
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