[2024.06.08]
核兵器があるかぎり核戦争の怖れは常にある。だが、先月からその危険性は従来と比較にならないほど高まってきており、冷戦時代よりも高いと専門家たちは警告している。もはやウクライナで勝てなくなったアメリカ・NATO諸国が、やけっぱちでロシアに対して核戦争を挑もうとしている。
この脅しのための言動が、偶発的な出来事を介して、あっというまに全面的な核戦争に拡大してしまうかもしれない。これまで多くの戦争がどのようなきっかけで始まったか、これは歴史に見るとおりだ。
いつものように不都合な真実を伝えないテレビ・新聞は、このことを取り上げない。だが、その詳しい情報はマスメディア以外から手に入れることができる。私たちは主要メディア以外のところから情報を取ってくるしかない。
ネットゃSNSにも言論の自由があるとは言えないが、それでも捜せばわずかではあるがきらりと光る情報を見つけることはできる。
凶暴なわが宗主国アメリカが、世界各地で特定の者たちの利益ために巻き起こしている戦火。これに属国日本が、いや世界中が巻き込まれてあっけなく死滅する可能性は、残念ながら今はかつてないほど高い。
私たちは日常生活をおくる中で、大小さまざまな危険を回避し問題を解決しようとして暮らしている。とりわけ日本ではまったく実現できてはいないが、時間をかけて政治や経済のシステムをより人間らしく変えていくこともできる(はずだ)。
しかし一方で私たちが全く関与できないところで、全面核戦争のような人類のほとんどが巻き込まれてしまう、とてもばかばかしいが重大な危機が密かに進行している。
個人として事故や病気で死ぬこととは質的に異なる、人類世界全体の死が今日にでもありうる。無力感というのとは少し違うが、日頃意識に上ってこない「予想外の」死を死ぬことの覚悟も必要なときだろう。その上で、今日もいつものことを一つ一つこなしていこう。
Comments