[2024.01.18up]
遅くなりましたが,
今年もどうぞよろしくお願いします。
一つ前の記事でなんとなく予感した通り、今年は深刻な年明けとなってしまった。
被災者の惨状に対する政府の効果的な救援が一向に進まない能登の地震被害と危険な原発、イスラエルによる市民の大量虐殺が続く中東、アメリカ・NATO軍が敗北の事実を隠せなくなったウクライナ、そして台湾や朝鮮半島での戦争をもくろむ者たち……
こういったことは経済情勢や社会情勢と固く結びついて私たちの生活を脅かす。
まさに、たいへんな年になりそうだ。
しかし私たちにとって、たいへんでない年などあっただろうか。
例えば1776年に建国されたアメリカ合衆国だ。歴史的には、この国は先住民族から土地を奪い、虐殺を繰り返しながら彼らを居留区に追いやって、イギリスから独立してできた国だ。
この国はこの国は建国以来247年になるが、その間戦争をしてない年はなんとまあ20年にも満たないという。戦争はほぼ毎年といっていいだろう。
それに比べると1945年以来、一応直接的な戦争をしていない日本は偉い(裏では朝鮮戦争、ベトナム戦争などに関与していたし、いまも間接的なウクライナへの武器輸出などはあるが)。これからも戦争してはいけない。
災厄は戦争ばかりではない。他にも地震などの災害、不況やインフレ、失業率のアップ、労働力不足など経済の悪化、環境や食物の汚染、社会福祉の劣化などが押し寄せてくる。その上、私たち一人一人が抱えている様々な個人的な問題もある。
これら暗い面を考えると、生き抜いていくということはいつも本当にやっかいでたいへんなことだ。絶望的にもなる。
だから逆に、こういう外側から私たちに押し寄せてくる困難を、まさに踊りながら楽しんでやろうと思う。きちんと向き合えばダンスにはその力と効用がある。
そのためには・・・逃避のためのダンスやこの世に隷属するためのダンス、支配者が愚民にあてがう「文化政策」としてのダンス、そういったものには間違っても絡めとられないように注意を払いながら、この年をおくろうと思う。
ご支援をよろしくお願いします。
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